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ミーティング
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Guest:アイナックフットボールクラブ株式会社 代表取締役社長 安本卓史氏

イノベーションに挑戦するためのマインドセット【後編】

スポーツを楽しむ環境をアップデートしていくことで、よりよい社会づくりを目指すCHEERPHONE(チアホン)のメンバーが、スポーツ業界を中心にさまざまなイノベーターやリーダーの方々とのインタビューや共創型セッションを通じて新しいアイデアやこの先の未来について語り合う「CHEERTALK」の第3弾は、WEリーグ初代チャンピオンINAC神戸レオネッサの運営会社、アイナックフットボールクラブ株式会社 代表取締役社長 安本卓史さんに「挑戦」や「イノベーション」をテーマにお話を伺った。

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©INAC KOBE LEONESSA​​

左から パナソニックホールディングス株式会社 持田登尚雄、アイナックフットボールクラブ株式会社 代表取締役社長 安本卓史氏、パナソニックホールディングス株式会社 木村文香

熱狂感のあるスタジアムの雰囲気を作りたい

木村前半は、安本さんがなぜ新しいことに挑戦し続けることができるのか、そのマインドセットを伺いましたが、後半は今シーズン新しく取り組みを始めた、弊社のCHEERPHONEをご活用いただいた音声配信サービス「INAC-WAVE」の取り組みを中心に伺わせてください。

安本:よろしくお願いします。

木村:INACさんには今シーズンよりシーズンを通して、CHEERPHONEをご活用いただき、安本さんご自身がMCとなり「INAC-WAVE」として試合会場に来られた来場者の方に音声配信をお届けされていますが、どのような経緯で音声配信の導入を決断されたのでしょうか?

安本:昨シーズンまでの3シーズンは、私がスタジアムDJをやっていたんですね。

木村:え!?社長の安本さんご本人がですか?

安本:そうです(笑)。選手入場時の選手名のコールや試合中のゴールのコールなどを私自身がやっていたんです。

 

木村:すごいですね。(笑)それがなぜ今年から音声配信のMCへと変わったのでしょうか?

安本:バスケットボールやラグビーなどいくつかのスポーツでは、ホームゲームの時にお客様を盛り上げたり、応援の一体感を作るためにスタジアムDJが盛り上げ役になったりするんですね。
女子サッカーのお客様は割とサッカーに集中することが多いので、もっとみんなで選手の後押しになるような手拍子や声援などで盛り上がってほしいと思うのですが、サッカーのスタジアムDJは中立性が求められるので、それが出来ない。もっと、INACに寄ったスタジアムDJをやりたいと思っていたところに、スタッフからCHEERPHONEを紹介されて、これだ!となったんです。

木村:そうだったのですね。

安本:甲子園球場にどうしてあんなに人が集まるのかというと、やっぱり会場に熱量があるからなんですよね。人が熱狂するようなお祭り状態のスタジアムにしたい。CHEERPHONEを使うことで、スタジアムDJにはできない熱狂感のあるスタジアムの雰囲気を作りたいと思っています。

 

木村:私も「INAC-WAVE」を聞いていると、隣で良く知っている人に解説をしてもらっているような感じでとても観戦が楽しくなりました。
 

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©INAC KOBE LEONESSA​​

安本:そうでしょ?(笑)。

まだ始めて3回目で、いろいろな試行錯誤をしている最中ですが、もっとわかりやすく、もっと楽しんでいただけるようにしたいんですよね。

 

持田:やっぱり一番チームに愛がある人の解説を聞くと、よりその愛が伝わりますよね。

 

安本:そういう意味ではもっと多くの方に聞いてもらいたいと思っています。
いろいろなところでCHEERPHONEでの取り組みを露出や拡散させて、一度聞いてみようかなという機会を増やしていきたいです。

 

木村:始められてからまだ間もないですが、実際に取り組んでみていかがでしょうか?

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©INAC KOBE LEONESSA​​

安本:実はヴィッセル神戸に在籍時もインターネットラジオを使って同じような配信に挑戦したことがあるんですけど、10秒ぐらい遅延があったので、生で見ている人が見ているものと解説にズレがあったんですよ。でも、CHEERPHONEならほぼタイムラグがない。この差は非常に大きいと思います。良い文明の力を手に入れたので、今後は試合以外のイベントなどでも使っていきたいと思います。

木村:是非、ご利用ください。

安本:ファン感謝デーや小学校のサッカー教室などにも利用できそうですよね。

持田:配信も毎回いろいろな工夫をされていますね。

安本:今日は、選手が普段よく聞く音楽を紹介しましたが、選手の新しい一面を紹介することができたと思います。また、出来るだけ選手を知ってもらうという意味でも、プレイヤーズゲストとして現役の選手にも入ってもらって、出来るだけ濃い情報を届けたい。今日は試合前の監督のコメントなども紹介しましたが、こういったこともどんどんしていきたい。CHEERPHONEを聞いている人はおいしい体験ができるということで、来場のリピートにもつながるんじゃないでしょうか?

 

木村:毎回配信の内容が違うので次回は何があるのかなとワクワク期待しています。

もっと多くの方に聞いてもらいたいですよね。

 

安本:そうなんですよね。まだまだ参加いただけている人が限定的なので、もっと知ってもらったり、体験してもらうための努力が必要だと思います。これには少し時間が掛かると思います。知ってもらうために、スタジアムの一角にスピーカーを置いて聞いてもらうなどもしてみようと思っています。

 

木村:それも良いですよね。

自転車競技では、チーム無線の作戦のやりとりを配信されたりもしている例もあるんですよ。

 

安本:それは凄いですね。ファンの方も喜びますよね。そういえば、昔のプロ野球でも監督や選手の近くにマイクを置いていて、声を拾っていたような気がします。そういったアイデアって昔からあるんですけど、今はどんどんと閉鎖的になってしまっていますね。こういう情報こそオープンにしていくともっとスポーツが面白くなりますね。

もっと情報を出していくことも大事かもしれないですね。選手の奥や裏側を見せることで、共感や賛同を得られるんだと思います。

 

木村:選手の新しい一面を知れると興味が湧きますよね。

 

安本:しかも、それがこの会場に来ないと聞けないというのがポイントだと思います。

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©INAC KOBE LEONESSA​​

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©INAC KOBE LEONESSA​​

持田:是非、このツールを使ってどんなことが出来るのか、いろいろと試してみてください。

安本:そうですね。いろいろと試してみたいと思います。
試合中だけでなく、その前後にも直接お客様とコミュニケーションを取ることが出来ますし、インタラクションも取れる。これがあれば100倍試合を楽しむことが出来ると思います。サッカーだけじゃなくて、どんどん他の競技でも使うべきだと思います。

 

木村:そう言っていただけると嬉しいです。ありがとうございます。

 

安本:私たちはあくまでもファンサービスとして利用していますが、スポーツの成熟度によっては使い方も変わってきますよね。
成熟している野球では有料サービスでもいけそうですね。

 

木村:そうですね。まだまだ立ち上がったばかりの市場ですが、私たちも様々な利用形態のご相談をいただきますし、様々なご要望にお応えできるよう機能を改善させていただいております。


木村:最後に、CHEERPHONEのサービスやパナソニックに対して何か期待されていることはありますか?

 

安本:前編でもお話ししましたが、スポーツやエンターテインメントを盛り上げるには「音」に加えて「光」がとても大事になってきます。人間は、光や音にとても刺激を受けるんですね。今は光を使った演出をしようとすると、専門の方にお願いして、高価な機材が借りてとなる。それを誰にも簡単に、安価で使えて、手軽に扱えるようなサービスや機器があれば非常に嬉しいですね。

 

木村:ありがとうございます。
最後にひとこといただいても良いでしょうか?

 

安本:INACでは顧客価値の最大化を目的にしています。もっと多くの方に来場いただくため、来場されたお客様にもっと楽しんでいただきたい。今シーズンはCHEERPHONEを活用させていただきながら、その価値を高めていきたいと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。

 

木村:安本さん、本日はありがとうございました。引き続き、どうぞよろしくお願いします。

 

©INAC KOBE LEONESSA​​

【会社概要】

アイナックフットボールクラブ株式会社


地元神戸市及び兵庫県におけるスポーツコミュニティーの担い手を育成し、さらには国際的な活動も展開していく総合スポーツクラブとして、2001年4月に設立。
女子プロサッカーチーム「INAC神戸レオネッサ」のチーム運営に関わる営業・企画から、“神戸から世界へ”をコンセプトに世界で活躍する選手の輩出、また女子サッカーのさらなる飛躍を目指し日々取り組んでいます。

URL:https://inac-kobe.com/

CHEERPHONEについての問い合わせ先 - contact@btc-innovation.com

CHEERPHONE HP - https://www.cheerphone.jp/

CHEERPHONE Twitter - https://twitter.com/cheerphone1

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